「ありがとう・・・翔」 私がお礼をいうと、翔はクスッと笑って私の頭をなでた。 クシャクシャと髪が乱れる。 だけど、彼の大きな手が私の頭を包み込んでくれている。 それが今の私には、どうしようもないぐらい嬉しいこと。 ほんとに、私翔に溺れてる。 「おっしゃ、かえろっか!」 ちょっと待ってて!と、翔は一旦ベンチに戻った。 胸がどきどきして止まらない。 顔が、今ぜったい赤く染まってる・・・。 だって、熱いもん・・・。