―――――――― ――――― 夏祭り当日。 待ち合わせ時間は、4時。 私は昨日楽しみで眠れなくて、気がつくと約束の30分前だった。 「嘘でしょ!?ありえない!」 バタバタと部屋を歩き回る。 浴衣着ようと思ってたのに、これじゃ着れないよ! 私はこの状況の収拾になかなか追いつけない。 仕方なく、クローゼットに手をかけた。 淡いピンクのシンプルなワンピース。 わたしはそれに急いで着替えた。 少し茶色の髪の毛にくしを通す。