お腹が激しく動きだす。 私は誤魔化すように、テレビをつけた。 画面には、海開きの様子が映し出されていた。 青い綺麗な海。 見ていると、翔を思い出す。 一緒に行きたいなぁ。 思えば思うほど、欲望が強くなる。 と、携帯が鳴った。 私は、慌てて携帯を耳につける。 「もしもし」 「俺の事考えてた?」 ・・・驚きのあまり声が出なかった。 翔、翔・・・翔!? 「なーんてね」 笑い声が聞こえる。