「玲衣に連絡できないの、着信拒否されてるみたい」
切なそうに笑って実は、シャーペンを動かした。
茉莉の顔も悲しそうになって、ため息をついた。
「なんでかなぁ~・・・」
茉莉の呟き。
沈黙が流れた。
私はその空気に耐えられず、視線を宿題に移した。
「あたし思うんだぁ・・・」
急に切り出した実に、私たちは顔を上げた。
「あたしが告らなきゃ、こんな事にならなかったのかなぁって」
「あたしが告らなきゃ、玲衣を傷つけなかったのかなぁって」
「あたしが・・・「違うんじゃないかな」
遮ったのは茉莉。
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