ぜぇはぁと息をきらして、二人に渡す。 「おつかれ、はいケーキ」 茉莉の手にあるケーキは、私の大好きなフルーツタルトケーキ。 「うわー!ありがとう!」 座った私。 ケーキを食べて、私たちは勉強を始めた。 といっても、実が終わったものを写すだけの簡単な作業。 私と茉莉は、平然と写す。 かと思ったら、茉莉の手が止まった。 どうしたの?と声をかけようと思ったとき、茉莉がおもむろに口を開いた。 「そういえば、実のいいことって何?」