私は、小さくガッツポーズして平静を装いながら「いいよ」と返事をした。 実は頭良い子だし、まじめだし、写すのには丁度いい。 なんて、考えてないよ? 「良かったぁ、じゃー今から裕子の家行くね!」 「りょーかい、じゃ後で」 「はい、後で」 きった電話を見つめ、私はにんまりと笑った。 そういえば、実の良い事ってなんなんだろう? 考えれば考える程頭が痛くなる。 ・・・やめよう、実に聞いた方が早いわ。 あっさり断念した私は、またベッドにとびこんだ。