私はいろんなところを、探し回った。 さっき歩いていた道や、立ち寄った店を、何度も・・何度も。 ・・でも、良兄の姿は結局見つからなかった。 煙のように、あっという間に消えてしまった良兄。 ・・・私は、恐くて目を覚ました。 汗が、頬を伝い、全身が震えていた。 恐い、怖い・・。