つぐみは就職が決まってないから
ショッピングセンターの
洋服屋でバイトしている。


ギャル系の洋服を
扱ってるようで
どんどん変わっていく
つぐみを見ながら


「俺は前のつぐみがよかった」


そうつぶやく。



「そう?私は今の自分がいい。
なんか輝いてるでしょ?」



「そうかな…
輝くなんていうのは普通は
自分で言わないだろ?
な?ピンク?」



 ニャ~ン


鼻先がきれいな白い猫は
ピンクという名前だった。


ピンクは不思議なことに
俺の言う言葉に相槌をうつように


 ニャ~ン


と鳴くのがホント笑える。

いつの間にか 猫嫌いな俺が
ピンクに話しかけていたりする。