「ずっとこの唇に触れたかった。
ピンクの鼻と同じ色の
この唇……」



そう言うとまた熱い
キスをしてくれた。


「夢みたい・・・・・」




「体…痛むか?」



「和人が触れると痛みが少し
おさまった気がする。
和人は魔法使いかしら……」



「だから言っただろう
俺が痛みを忘れさせるって…」



「うれしい……私は
今日のこと絶対に忘れない……
和人が忘れても
私は絶対忘れないから…
安心してね……
私は…和人に愛された
幸せがここに残れば
寂しくないから………」



私は心のある胸を静かに
叩いた。



もう…きっとその時は
近いんだろう……
さっきまであんなに
痛んでいた
お腹が嘘のように痛みが消えた・・・・




「ピンキー俺の体に
何かを残してほしい・・・・
おまえを忘れても・・・・
忘れられない何かを・・・・」



和人の指が唇が
私の痛むところに魔法をかけて行く