和人がそんな私に気がついて
病院に連れて行った。


わかってるって


もう死ぬんでしょ私……



和人が悲しんでいる……


昔聞いたことがある……
飼い主に死に目を見せなかったら
その体はまた
姿形を変えて
愛する飼い主に会いにいくことが
できるって……


私はその時を待っていた。



そしてこうして和人の前に
ピンキーと言う女の子として
現れた奇跡・・・・・・





ピンクとして愛された日々
ピンクとして
和人を見つめていた日々

私だけ知ってる
和人の全てが・・・・・・
私の宝物・・・・・・・。



「和人…愛してる・・・
ずっとずっとあなただけを
見てきたの・・・・・・・」



私は茫然としてる
和人に抱きついた。


「最後だけ私に・・・・
私に夢を見させて………」



人間の姿を借りた
猫のピンクが・・・・・
一番してみたかったこと



「女の子として
私を愛してほしい……」