「ピンキー・・・大丈夫か?」


「ん・・・・」
暗闇の中でもわかるんだ
私は猫だから


 和人・・・・


「あ…おかえりなさい…」


「もう秋なんだぞ
寝冷えするだろ?」


私は体をブルッて揺らした。


「ほんと…もう秋なんだよね…
お疲れ様でした・・・・」


そう言うと
和人は悲しい顔をした。


だから私は猫
そんな表情お見通しなのよ……



「あ…何も用意してない…」


「え?」


「おなかすいたでしょ?」


和人は電気をつけた。



冷蔵庫を開けて
「ピンキーなんも食ってないのか?」


「あ…そんなことないよ…」


食事どころじゃなかったし
一人で食べるなら
食べたくないし……



和人は戻ってきて
私をひょいと抱きあげた。


「おまえ…また痩せた……」


和人はそう言うと
私の鼻を思いっきりつまんだ。


 好きよ…和人…