[坂本]

屋上の入り口に立っていると、真朱を引き摺っている松葉が見えた。

「…あ」

青一が声を上げた。
指差す方を見ると、真朱が何か連中に向かって投げた所だった。

キィン、と金属が擦れる音がした後、俺は鼻を摘んだ。
青一にも怒鳴ってそうさせた。



怒号が、悲鳴に変わる。