[松葉] ジョーヴェは、俺に肩をぶつけた。 痛えーーーーーーー腹が。 「松葉!」 息を吸おうとしたら、何かが胃から込み上げて来て、上手く呼吸が出来なくて噎せた。 ペシャ、と吐くと、血だった。 「ッ、が、なん、で…?」 「運があったらまた会おうぜ、メルクーリオ」 此方を見たジョーヴェの眼が怒りに燃えていた。 俺の腹に刺さったナイフを引き抜くと、肩を押さえながら、窓の外に消えた。