文系男子。


[Giove]

「…今日は厄日だな」

「久しいな、ジョーヴェ」

「丁子!…じゃねえ松葉!」

立ち上がりかけたアカネに銃口を向けた。


「なーんで、テメエが出て来やがる」


「…ありがとな」


泣きそうな顔で、メルクーリオが笑った。


「…何が」

なんだ、急に。

人を撃っといて。

…キモチワルイ。

ズギズキと撃たれた肩が痛み始めた。

「はあ…は、……ハァッ…」


あーうぜえ。うぜえうぜえ。


こんな腐り切ったメルクーリオは、知らねえ。

誰だ?こいつは。

もっと鋭くて、冷たいお前は何処に行った?


「ふーーーー…」


治まった。


深く深く深呼吸をして、メルクーリオに向き直る。


「Fuck off,bunnybitch」