文系男子。



『俺が誰か分かったろ?……ふ、ふふ…アハハ…』


不快な歪んだ笑い声は最早音になっていた。
ぷつ、と岡田が通話を切った。

「…今何時だ」

部下は時計を見て、告げる。

「あと10分で七時です」

「…松葉、竹之内。すぐ僕の部屋に来てねえ」

岡田はヘラッと笑うと、直様自室に向かって足を進めた。