文系男子。


『でも、同性好きになったのは初めてで、そいつ以外に興味ないから』

部屋に戻る寸前に、坂本はそう言い切った。

「…ごめん」

誰に言うでもなく、1人の廊下で呟く。

心の壁が築かれた。