「一回見たら良いよ。茜とセイイチーーーー青に一って書くんだが、の2人はしっかりしてるから」

まあ別に見る必要も無いだろうけどさ。

松葉が拳銃の装填を終えた。

「もう寝ろよ、生命」

俺が松葉に名前を教えると、名前で呼ばれるようになった。

『タケノウチって知り合いがいるんだ』

ーーーー嫌じゃなければ名前で呼んでも良いか?

ーーーーどうぞ

確か、そんなやりとりだったと思う。

「…はい、おやすみなさい」

松葉の部屋の襖を開けて(此処だと幹部は全員本部に住むらしい)、外に出た。
むわりと不快な暑さが肌に纏わり付く。
明日も、猛暑日らしい。