「…ねえ、ちょっと」 何処に行くでもなくぷらぷらと歩いていると、女の人に声をかけられた。 「…はい?」 所謂ボン、キュッ、ボンの体型。 胸元の大きく開いたシャツに、チノパン。 同性から見てもセクシーに思えた。 「…マソオ」 マルテがあたしの腕を引いた。 顔を見れば見た事もない様な鋭い顔をしている。 ーーーー危ない人? 「*****」 早口で何か喋っている。 何語かは分からない。