『っ…!!』

「早く買ってこい。」

「はい…。」

一応返事はしたが、こんな事されたのは初めてだ。初めてお父さんに、親にぶたれた。

どうして?いつもなら僕の晩御飯代なのに…。どうして?

『っあああああ!!』

僕は思いっきり走った。何処へ向かった訳でもなく。とにかく走った。

ガッ、ドシャァ…

『う、うぅ…。』

転んでしまった。膝が痛い。きっと流血してる。