クラウ・ソラスの輝き

「ニール」

「なに?」

 積み木に夢中なのかベリル目を向けずに応える。

「パソコンはいじれるな」

「うん」

「ベリル?」

 なんでそんなことを訊くの?

 ミーナは少し不安になった。

「アレを書いたのはお前だね」

「ベリル!? なんてことを──!?」

 ミーナは驚いて勢いよく立ち上がった。

 こんな子供を疑うなんて信じられない!

「怖がらなくて良い。怒りはしない」

 黙って下を向いている少年に優しく語りかける。

「ホント?」

 ニールは当惑する少女を一瞥し、促されたソファに素直に腰を落とした。

 降りてきたダグラスはその様子に無言でソファの後ろに立った。