──夜も更けてベリルとダグラスも寝床に潜り込む。
「ベリルはどんな理由で飲んでるの?」
ベッドの中でダグラスが小さく問いかけた。
「さあ、何かな」
装備している銃をナイトテーブルに仕舞い、寝る準備をしながらぼそりと応える。
「何それ」
ダグラスは眉を寄せた。
ベリルが酒を飲んでいる姿はよく見るけれど、何を考えているのかは解らない。
楽しいのか、寂しいのか悲しいのか。
それとも……?
「好きなんだよ。それだけだ」
ダグラスは笑みを浮かべて寝転がったベリルの背中を見つめる。
ベリルの考えていることはいつも解らない。



