クラウ・ソラスの輝き

 指紋は色分けされていて、青は家族や親類、赤は雇っているガードのものである事を示していた。

「ふむ」

「どんなの?」

 ダグラスが横からのぞき込む。

 そんな少年を一瞥し、脅迫状の画像を見つめて眉を寄せる。

 示されている以外の指紋は検出されなかったようだが、手袋を使用して手にした人物がいた事が出ている。

 疑うのもすまない気持ちだが、内部に犯人がいる可能性も想定しなくてはならない。

 小さく溜息を漏らし端末を仕舞った。