クラウ・ソラスの輝き

 そんな少年を弟子にして一年が経とうとしていた。

 十六歳になった少年の姿は、セシエルによく似ていた。

 年を追うごとに、さらに似てくるだろう。

 性格はかなり違ってそうだがと、ベリルはダグラスを視界に捉えて目を据わらせた。

 凄惨な過去があるとは思えない。

 それを言ったら自分もそうかと苦笑いを浮かべる。

 それは、

決して明かしてはならない真実──

彼が「人工生命体」だなどと誰が信じられるだろうか。

 五十一年前、A国の遺伝子研究施設で彼は生まれた。

 否、造られた。

 ヨーロッパにある小国、正式名称アルカヴァリュシア・ルセタの国家機密クラス遺伝子操作研究施設でベリルは誕生した。