クラウ・ソラスの輝き

「ええ、色んなお話をするわ」

「十歳くらいだよね。仲がいいんだね」

 ダグラスの言葉に、

「うん。パパが言ったみたいに、弟みたい」とミーナは微笑んだ。

 マクスウェル家に到着したベリルは、すぐに着替えながら携帯端末を手にした。

 彼はその見た目と違い、あまり堅苦しい服装を好まない。

「ミハエル捜査官を──うむ、少々訊きたい事があってね。指紋は──そうか、送ってくれ」

 通話を切り着替えを済ませると端末が振動した。

 送られてきた画像は脅迫状に付いていた指紋を映したものだ。