クラウ・ソラスの輝き

 何せ彼は彼女から、

「子どもの出来ない体なの」と嘘を吐かれていたのだから。

 結局、その悪い癖が夫のハミルの怒りを買い、アイシャはハミルの手によって殺される事になるのだが……。

 かつては名のある傭兵だったハミルも、最後は失意のどん底で死を迎える事となった。

「他に方法は無かったのか」とベリルは幾度、思った事だろう。

 こんな終り方で良いはずがない、そんな死に方を望むなど──悔しさに目を眇める。

 そうして行く宛てのないダグラスを引き取り、少年にセシエルの面影を垣間見た。

 ベリルとセシエルは強い絆で結ばれた盟友だった。

 たった二度の出会いで生まれた絆は今、ダグラスに受け継がれている。