クラウ・ソラスの輝き

 いびつなミートローフが切り分けられ、その一つが乗せられた皿を受け取る。

 ミーナは口に運ばれていく様子を息も出来ずに目で追った。

「良い味だ」

「本当、美味しいわ」

 ベリルのあとにリサが続く。

「ホントに!? 良かったぁ~」

 胸をなで下ろし椅子に体を預けた。

「形なんか気にしなくていいんだよ。大事なのは味なんだから」

 誰のせいでこんなに思い詰めたと思ってるのよ。

 少女は軽くダグラスを睨みつけた。

 当のダグラスはそんな視線に気付かない振りをして、しれっと料理を口に運ぶ。