クラウ・ソラスの輝き

「これあたしが作ったんだよ!」

「ほう」

 ベリルの前に切り分けられたローストビーフを示すと、彼は感心したように応えた。

「ミートローフは?」

「あ、あれは……」

 ダグラスの言葉に少女は目を泳がせた。

 その様子に、自分が言った事を気にしているのだと痛みがチクリと胸を刺す。

 口が滑る癖は治さなきゃなあと反省した。

 ベリルはそんな二人を一瞥しミーナに微笑む。

「いただこう」

「でも──っ」

「これね?」

 リサが冷蔵庫からミートローフを取り出しミーナは慌てたが、ベリルの柔らかな表情に言葉を詰まらせる。