──リビングでくつろいでいたベリルの前に、ドン! とジュースの瓶が置かれて眉を寄せる。 「喉乾いたらこれ飲んでね」 ダグラスは言ってすぐ、キッチンへと消えた。 その残像を追い、ジュースの瓶に目を移す。 つまり、 「当分キッチンの方には来るな」という事かと理解して、再び雑誌に視線を戻した。 「面白いものを読んでいるな」 書斎で仕事をしていたモリスがベリルの雑誌をのぞき込む。 いち段落してテレビを見に来たらしい。