クラウ・ソラスの輝き

 とはいっても、全ての仕事に連れていってもらえる訳じゃない。

 ベリルが確実に危険だと判断した仕事は留守番になる。

 ミーナは普段でも家庭教師をつけているため、学校を休んではいるが学力の低下はない。

 ベリル本人にその気は無いが、彼が教える事も可能だ。

 その天才的な頭脳は先天的か後天的なものなのか定かではない。

 施設では、彼の才能に気付いたA国が専門的なほぼ全てのものを学ばせていた。

 戦闘における知識もその中に組み込まれており、十歳から武器や兵法について学び、襲撃を受けた十五歳にはその知識が役に立った。