いつもベリルが作ってくれていたものとはかなり異なり、ごつごつとした見た目に若干の混乱を落ち着かせようとした。

「作り方……は、知ってるよね」

「そこのレシピ見て作ったわ」

 レシピ通りに作ったとは思えない、自分が見てきた料理とはほど遠い見た目ばかりだ。

「何よその顔」

「い、いや~、なんでもない」

 当惑した顔のダグラスにミーナは目を吊り上げた。

「見た目は悪いけど味は最高なんですからね!」

 いじけて口を尖らせてツンとそっぽを向くその仕草が可愛く、つい見つめてしまいそうになる。