クラウ・ソラスの輝き

「ダグ、手伝って~」

 キッチンの方からミーナの声が聞こえて、少年はベリルを一瞥しキッチンに向かった。

 ダイニングキッチンは白い壁に木目調の家具、内蔵型の食洗機やオーブンが清潔感を漂わせている。

「何?」

「このお皿、ここに置いて」

 大皿をあごで示し、オーブンからローストチキンを取り出した。

「何これ」

 いぶかしげに聞き返しながら大皿を言われた通りの場所に置く。

 テーブルには他にも沢山の料理が乗せられていた。

「あなたたちの歓迎会よ」

 ローストチキンの飾り付けをしながら答える。