クラウ・ソラスの輝き

 モリスは深い溜息を吐きながら鞄の中に手を入れて何かを探し始めた。

 出てきたものは細長い封筒に入れられた一枚の紙。

 それをベリルに手渡した。

 どうやら件の脅迫状らしい。

 本物は警察が持っているため、これはコピーだ。

『警告──

 今やろうとしている買収をすぐに止めろ。

 でなければお前の娘がどうなるか、解ってるだろう。

 これは警告だ。脅しだけだと思うな、必ず実行する。』

「ふむ」

 目にした文面にベリルは眉をひそめる。