クラウ・ソラスの輝き

 なんてこった!

 ダグラスはすべて見抜かれていたことに絶句した。

 俺がいつか切り出す日をずっと待っていたんだ。

 学び方には人それぞれ、個人差がある。

 ベリルは全ての戦闘においてエキスパートだが、彼一人から学ぶには限界がある。

 より多くの学びを吸収したければ、数多くの者と関わることだ。

 そのためベリルは、多くの者から学び取れとこれまで沢山の仲間を紹介し、彼らの戦い方を詳細に説明してきた。

「じゃあ、今の俺にいいのは誰かな」

「ヘインズはどうだ。そろそろ引退を考えているそうだが、彼の知識を受け継ぐ者がいない。苦労したこともあり助言は丁寧だ。お前のジョークにも付き合えるだろう」

 開かれたデータにダグラスは目を丸くした。

 ヘインズという男の特徴と傾向が事細かく書かれている。