クラウ・ソラスの輝き

「完遂(かんすい)だ」

「イヤッホウ!」

「終わった!」

「やったぜ!」

 仲間たちは一斉に声を上げ、戦いの終わりとその勝利に喜んだ。

 ダグラスはようやくの終わりに安堵しふと、スーザンの姿が見えない事に気が付いた。

「どこに行ったんだろう」

 そういえばかなり前から姿が見えなくなっていた。

 探しても無駄だろうとため息を吐いて仲間たちの撤収作業を手伝う。

 ──撤収作業のなか、ベリルは並ぶ遺体に眉を寄せエメラルドの瞳を曇らせる。

 そして、毛布を被せられたワイトの遺体の前にしゃがみ込む。

「無茶をしおって」

 いつもと少し違った声色に、ダグラスはその背中を見つめた。