クラウ・ソラスの輝き

 どうにもならない感情に涙を一杯に溜めて、動かないローランドに再びすがりついた。

 つい先ほどまで生きていたというのに、今は人形のように動かない。

 生暖かかった血は生臭い赤い液体となって、それがなんとも言えない気持ち悪さを沸き立たせる。

 知らない感覚じゃないというのに、どうして今はこんなにも衝撃的に見えるんだろう。

 体の震えが止まらない。

 こんなことになったのは──

「……僕のせいだ」

「違う!」

 ベリルはヘッドセットを乱暴に外し、ダグラスを振り向かせて強く抱きしめた。

 体は大きくなったけれども、伝わる震えはあのときと同じだった。

「そうじゃない」

「──っベリル」

 壊れそうな自分を支えてもらいたくて、必死にベリルの背中に腕を回す。