クラウ・ソラスの輝き

 そうして飛び交う銃弾の嵐のなか、その後ろ姿を見つけたとき、ダグラスに向けられた銃口が視界に入る。

「ダグラス!」

 この距離では間に合わない。

 全身の血が凍ったように冷たくなった。

「ハッ!?」

 突然、目の前に影が飛び出しダグラスはギョッとした。

 しかしその影は、胸を貫かれたと同時に引鉄を引いて敵を道連れに倒れ込む。

「ローランド!?」

 まさか潜入していたのかと驚きつつも、赤く染まっていくローランドの胸に思わず駆け寄った。

 銃弾はお構いなしに飛び交い、それを避けるように彼を障害物に引きずっていく。

「──大きく、なったな」

「喋っちゃだめだよ!」

 震える唇に笑みを浮かべるローランドにダグラスの声は詰まる。

 状態を確認するベリルを見やると、苦い表情を向けた。