クラウ・ソラスの輝き

とはいえ、銃弾に撃ち抜かれた瞬間には意識を失い、危うく倒れかけた。

 それでも立っていられるようにはしたが、よくもやれたと己に感心する。

 そうして投降した男たちの手足を縛り、動かないトラックの荷台に詰め込んでドアを閉める。

 ゆっくりもしていられないとベリルはヘッドセットに指をあてた。

「態勢を立て直す。各チームはまとまって戦闘の準備を開始」

<アイ・サー!>

 工場内部を除いた敷地内はすでにベリルたちの占領下だ、これで戦闘区域は区切られる事になった。

 とは言うものの、工場に入れないのでは戦闘が終わった事にはならず、外に被害が出る可能性がまだ無いとは言い切れない。

「どうだ」

 工場内を双眼鏡で探っている仲間に声をかける。

「壁の内部はかなり入り組んでいるかもしれない」

「ふむ……」

 少し思案して、チームごとの動きを確認している仲間たちを見回す。