クラウ・ソラスの輝き

「すげえな」

 他にも隠し持っていそうで見ていた仲間たちは身震いした。

 確か、他にも針か何かを持っていたはずだ。

 皆は全身凶器と言われるだけはあると妙な感心をしてしまう。

 準備を終えた仲間たちはベリルを中心として円を作り、腕時計に手をかける。

「時刻合わせ。5、4、3、2、1」

 一斉に時計のボタンを押して数秒の狂いもなくす。

「各班は所定の位置に」

 揃った事を確認し指示を伝えると車は散り散りにその場所に向かう。

 ダグラスは助手席に乗り込み、後部座席のスーザンを一瞥した。