──そうしてカトに到着し、廃工場から南に数十メートルの広場に集合した。
到着した車から最後の装備チェックを始めていく。
ベリルはスーザンが降りたあと、後部座席のドアを開き着替えを始める。
草色のカーゴパンツにアサルトジャケット、右太ももにはレッグホルスター。
すっきりとしたタクティカルベストを装着し、左腕に鞘(さや)の付いたベルトを巻いてそこにナイフを仕舞う。
左手首の裾を上げてスローイングナイフ(投げ用ナイフ)をベルトに仕舞った。
腰のベルトにはバックサイドホルスターが二つ。
そこにも銃の他にナイフが仕舞われている。
もちろん、弾倉(マガジン)もあちらこちらに収められていた。
装備を隠さなくていい分、普段より多めに持つ事が出来る。
ベリルは最後に、淡いメタルグリーンのヘッドセットをチェックした。



