クラウ・ソラスの輝き

「早く寝ろ」

 なんだかんだで血はつながっているものだなと思いつつ、がっくりと肩を落としたダグラスに小さく笑って窓を閉める。

「は~い」

 ダグラスはしょぼくれた返事をして溜息を吐くとペットボトルを飲み干し車に乗り込んだ。



 早朝──この街で最後の打ち合わせが行われた。

「チームを五つに分ける」

 言いながら数枚の紙を手渡していく。

 一同はそれに目を通し隣に流していった。

「左からAに別れてくれ」

 指示に従い、およそ十人ずつがひと固まりになる。

「Aには私とダグラス、そしてスーザンが加わる。よってBとCは十一人の編成となる」

 A班はベリルも含めて十一人となるが、総指揮を行うベリルはAだけに集中出来ないためメインの数には含まれない。