それぞれの指示が混同、混乱しないようにボタンの組み合わせで三つ以上のチームと会話出来るようになっている。
ベリルが使用するヘッドセットはかなりコンパクトだ。
初めてベリルの要請を受けた傭兵はこれを受け取ると大抵は必ず驚く。
今回も調整してるヘッドセットを見て何人か驚いていた。
そんな事を考えながら、ダグラスは車から出て星空を仰いだ。
「あ~、疲れた」
背伸びのあと肩を回し、作業を終えた開放感から顔が緩む。
ちまちました事はあまり好きじゃない。
けれど、これを怠ると仲間全体が危険に晒されると思えば自然と緊張して肩も凝るというものだ。