クラウ・ソラスの輝き

 いま移動すればオープナーもついてくる。

 彼らを引き離すには戦闘を行い、ドサクサに紛れて離れることだ。

 ベリルは組織が再び潜る事を阻むためにも、あえてオープナーをつけた。

 追い詰められた組織は広大な敷地内に建てられた施設、工場や倉庫、それらを利用して戦いを挑んでくるだろう。

 戦闘には長けているが、土地勘のないこちらにはその部分において多少の不利となる。

「さて、問題だ」

 ベリルは工場の敷地上空写真を持ち上げてみんなに示す。

「どこから攻めると効率が良いだろう」

「南からだ」

「西からだろ?」

「違うって! 北からだよ」

 一斉に声が上がった。口々に写真を指さして答えていく。

 ベリルは、ひと通りの意見を聞き写真をテーブルに戻す。