クラウ・ソラスの輝き

「何人くらいだと思う」とオルソン。

「建物の大きさから推測しておよそ七十名」

「多いな……」

 ワイトが小さく舌打ちした。

 双方、それなりの損傷を覚悟しなくてはならない数だ。

「今回はどういった戦法をとる」

「白昼戦となる」

 オルソンの質問に答えたベリルを一同は凝視した。

「夜戦じゃないのか?」

 ワイトの問いかけはもっともだ。

 暗闇に紛れて相手を叩く方が効率が良い。

 しかしベリルは昼間の戦闘を計画した。

 いくら相手が犯罪組織だといっても戦闘に慣れている訳じゃない。

 それとは逆に、こちらは夜戦にも長けている傭兵の集団だ。

 暗視ゴーグルを使い、速やかに遂行する事が可能である。

 さすがに皆は首をかしげた。