クラウ・ソラスの輝き

「ここは悪ガキどものたむろ場所のようでね。それに騙されていたらしい」
「そいつらも仲間だったって訳か」

 ヨアヒムは、なるほどと納得した。

 町の郊外にある廃工場は人がほとんど訪れる事が無く、少年たちのたむろ場所となっていた。

 しかし、それは表向きの姿でその少年たちも組織の一員だったのだ。

 時にCIAは国益となるものなら意図的に見ない振りを決め込むが、今回は彼ら自身が探していた組織だ。

 秘密裏にエクアドルとも協力はしていたとは思われる。

 しかし、町の警察との癒着がある場合において正しい捜査や情報を得ることは難しい。

 とりわけ、そういった組織は賄賂が横行する地域に根城を構える事が当然とも言えた。

 そういう事もあり、捜し出すにはそれなりの苦労がある。