クラウ・ソラスの輝き

 ベリルたちの様子を窺っていた一人の男について話し合っている。

 私服だったが、その鋭い眼差しは一般人ではないとすぐに気付いた。

<規模はかなりのものだと聞いているが、敵の拠点はどっかの工場跡地なんだろう?>

 ワイトが少し不安げに訊ねた。

 それにオルソンが笑って応える。

<データはきっちり覚えたんだろ? だったら大丈夫さ>

 遂行までに時間がかかったのは、シャイニー・ブレイドとつながっている小さな組織を叩いていただけではなく、組織そのものを調べるのにも手間取っていたからだ。