クラウ・ソラスの輝き

「それって、ベリルと何度も闘ってるから?」

「そうでしょうね」

 スーザンはグラスを手に取り、喉の渇きを潤した。

 そしてディスプレイを見つめているベリルに目を移す。

「どう? 受けてくれる?」

「もう一つ聞きたいんだけど」

 ダグラスは右手の人差し指を立てた。

「何かしら」

「あなたの正体」

「そうだったわね。私はサイクロンに所属している傭兵よ。主に広報や情報収集を担当しているけれど。我々のスポンサーがアルラウネの根絶に積極的でね。今回、大きな組織を叩くために多方面からの要請に踏み切ったの」

 アルラウネとは麻薬組織の俗称だ。