クラウ・ソラスの輝き

「ミーナ?」

 二階に上がったダグラスは、ここだろうと思うドアをノックした。

「だれ?」

 ドアの向こうから聞こえる女の子の声は、少し怯えているようだ。

「僕、ダグ。君の護衛で来たよ」

 なるべく怖がらせないように、ゆっくりと口を開く。

 すると、ドアの鍵が解除される音がした。

 相手を驚かせないように静かにドアを開き、笑顔を見せたあと部屋に入る。

「あなたがあたしのガード?」

 同じような年齢のダグラスに少女は驚いて問いかけた。

 母親ゆずりの綺麗なブロンドに青く大きな瞳、そして小さな鼻と形の良い唇。

 淡い水色のシャツに、膝よりもやや短めのフレアスカートが愛らしい。

 ダグラスは一瞬、言葉を詰まらせた。

 心臓がドキンと高鳴り、瞳孔が開くのが自分でも解るほどに目の前の少女に反応した。