クラウ・ソラスの輝き

「ベリルのお手製」

「へえ~。ん、美味いな、これ」

 一つをぽいと口に投げ入れて広がる風味にもう一つと手が伸びる。

「うん」

「でさ、あれからまた親に言ったんだよ」

「そしたら?」

「反対された」

 ガックリと肩を落とす様子を一瞥し、ハリーの持ってきたポテトチップスの封を開ける。

「そんなに気にしなさんな。人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)ってね」

「ジン……なんだって?」

「あ~、Joy and sorrow are today and tomorrow.(楽しみと悲しみは今日と明日)ってこと。中国の古事にあることわざだよ」

「気の持ちようってか? おまえよく知ってるねぇ……。中国の古事か」

「ベリルに教わった」

 テレビを見ながら応えたダグラスに目を丸くした。