クラウ・ソラスの輝き

 彼女は束ねてアップしていたブロンドを降ろし、緩くカールされた髪は歩くとそれに合わせて揺れていた。

 オリーブ色の瞳は潤んでいるようにも見えるが彼女はただの乱視だ。



 ──ベリルは端末の画面を見つめて当惑していた。

『レイチェル先生も一緒なのでよろしく』

 何故、彼女まで来る事になったのだ?

 ダグの進路についてだろうか?

 ベリルにはそれくらいしか思いつかない。

 考えても仕方がないので来客の準備を始めた。

 数十分後、ダグラスはレイチェルと共に家にたどり着いた。

「なかなか良いおうちね」

「どこも一緒でしょ」

 ベリルが住んでるからそう思ってるだけだろと呆れて肩をすくめる。

 中身はかなり違うかもだけど、そんなの普通の人にはわかんないからね。