クラウ・ソラスの輝き

 小さな組織ならダグラスの同行も許してくれている。

 しかし、大きな組織となると留守番を言いつけられてしまう。

 今回は卒業試験を間近に控えているためベリルは当然、留守番を言い渡すだろう。

 本人も卒業のために、だだをこねるつもりはなかった。

 学校に到着すると、その明るい場にホッとしながら自分のいる世界が妙に遠く思える。

「おはよう!」

「あ、おはよ~」

 元気よく挨拶するハリーに同じく笑顔を返す。

 昨日と同じその晴れやかな顔はきっと──

「話したの?」

「うん」

 教室に向かう廊下は生徒たちでごった返していて、通路にある自分のロッカーから次に使う教材を取り出すのにも必ず一人はぶつかる。